母乳かミルクか
ストレスは母乳の大敵
私は特に母乳信奉者ではないです。ただ、「母乳あげていればいくら食べても太らない」という説に、すごく魅力を感じて、よし母乳だ!と思っていただけでした。
母乳なんて、子供が生まれたら誰でも出て来るものだと思ってました。だって昔はミルクなんかないし、栄養状態も今より悪かった訳でしょ。それでも、どの子もみんな母乳で育ってたはず。だから、マッサージなんかしなくても、出るよきっと。って思ってました。
マッサージが痛いからヤだっただけ、っていうのもありますが。(^^;)
そういう気持ちでいたので、出なかったらどうしよう、とかそんな事考えた事もありませんでした。
出てようが出てまいが、取りあえず泣いたら吸わせる。
母乳育児はそれが大事だそうです。
そうすると、自然に出るようになるんですって。
そして確かのその通りでした。
前章でもちらっとお話ししましたが、私は最初、当然のように母乳をあげていました。でも、赤ちゃんも慣れていないし、マッサージをさぼっていた私の乳首も固くて、1時間も吸い続けていたり、途中で泣き出したり、ってことがありました。
更に母乳をあげようとすると、全然悪気のない姑が「それ、出てるの?」って興味津々で聞くんですよ。「飲んでるから出てるんじゃないですか?」って答えるんだけど、2時間おきのおっぱいタイムに、毎回必ず聞くんです。
あまり物事を気にしない性格の人でも、毎回「出てないんじゃない?」って言われたら、ストレス貯まってきますよね。そしてだんだん「そうか、出ないのか」「出ないんだ、ダメなんだ」と、洗脳されていく訳です。
こうして見事に、母乳は出なくなってしまいました。
一度止まってもまた出る
姑が帰ってから、赤ちゃん2人と生活し始めた私は、同時に泣く赤ちゃんに、同時に2人分ミルクを作って飲ませようとしました。けれど、最初からいた方は、だっこしてあげないと飲めません。後からやってきた赤ちゃんも、吸う力が弱くてそのままでは飲めません。
結局何をどう考えた訳でもないのに、落ち着いたのは、1人を母乳に吸い付かせておいて、もう一人をだっこして、ミルクを飲ませる、という方法でした。
これで、おっぱい星人の先の子も満足。後の子も、しっかり哺乳瓶を支えてあげられるので、ダラダラこぼさず飲めるようになりました。
すると驚いた事に、私の母乳は、四六時中漏れてくるほど出るようになったのです。
なんだ、出るんだ。
そのときの安心感は忘れられません。
気にしていないようでいて、母乳が出ないことは、心のどこかに重荷になっていたんですね。だから、何故かよくわからないですが、「ざまーみろ」と思ったのを覚えています。
何がざまーみろなのか意味不明ですけど…
気にしないこと
そんな訳で、1人は母乳、1人はミルクで育った双子ですが、乳幼児検診で非難される事もありました。平等にすべきだという意見です。
しかし、そういう人たちは双子を1人きりで育てた経験のない人たちです。
「平等に」
出来る事ならそうしたいに決まっています。でも、そうしようとすれば、2人が泣き続ける時間がどんどん増えていきます。
母乳がいい、と言われていますが、私は無理に母乳にこだわる必要はないと思います。ただ、勝手に出ないと思い込まず、出てようが出てまいが、吸い付かせておくっていうのが大事なんだと思います。
それで足りなければ、ミルクをあげれば済む事だし、おっぱいをあげているというより、スキンシップを取っているって考えた方がいいのかなって思います。
後から来た方の子は、最初から「おっぱい=吸うもの」という認識がありませんでした。
病院でPICUを出てからは、GCUに入っていましたが、そこでは乳首をテープで口に貼付けられていました。かわいそうで、泣きそうになりましたが、吸う練習をさせておかないと、退院してからおっぱい飲めないから、と説明されました。単に泣くとうるさいから、口を塞いでいるようにしか見えませんでしたが。
そんなかわいそうな練習をさせられたにもかかわらず、その子は母乳を吸えませんでしたし、哺乳瓶も乳首も、病院と同じ物でなければ飲めませんでした。
状況は人によりそれぞれです。
安易に「母乳をがんばれ」とアドバイスする育児関係者も多いですが、そう言われた事がストレスになったら、ますます母乳は止まってしまいます。
母乳育児に関しては、人の意見は聞かず、成り行きに任せるのが一番じゃないでしょうか?